PDCAが遅い理由

ビジネスイメージ PDCA

今年から社内外への発信を増やすと決めたので、その一環で。

先日社内向けに「PDCAをこう回してほしい!」と全社メッセージをした内容をブログでも共有しようかと思います。
※私が社内の様々な事業部の会議に参加し、感じた所感から全社にフィードバックした内容です。

PDCAの早さは成果に比例する

昨年いくつかの事業部と会議をする上で、成果が出ていない事業・担当者はやはり「PDCAが遅い」です。

ここははっきりと明言できます。

なのでPDCAをできる限り早く回す事は重要です。
その上で、特に気を付けて欲しい事、事例を踏まえて伝えつつ、最後にこうした方が
「PDCAが早く回るよ!」「成果に繋がりやすいよ!」と言う事をまとめて伝えました。

PDCAが遅い理由その1は
【Plan(計画)に時間をかけ過ぎてる 】

Plan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Action(次の手を打つ)を適宜回すのがPDCAですが、成果が出ていない事業担当者のPDCAはとにかく「Planに時間をかける」兆候があります。

更に言うと、経験値が不足している人ほど、自信が無いのでプランに時間をかけている気がします。 

そもそも経験値はPlanを立てる際の「仮説の成功確度」にも影響するため、結果として「質(確度)×量(スピード)」が絶対的に不足して、成果に繋がりません。

改善方法は、とにかくスピード感を持って実施する「マインドセット」を持つこと

以前から社内ではずっと言ってはいたのですが、100%上手くいく施策なんてありません。 そして、シー・コネクトは「チャレンジが善」です。 

なので、迷って答えがでないものはどれだけ早く実施し、失敗した場合はどれだけ早く軌道修正できるかどうかの方が重要です。

「仮説の確度(上手くいく可能性)」は、本人の経験値に大きく左右されるため、PDCAを回せば回す程、次の仮説の確度は高くなっていきます。 また、本人の経験値を補うために、上司や同僚がいます。

だから自分に経験値が足りないと 思ったら、どれだけ素直に、早くフィードバックを受けて、施策を修正できるかも重要です。

※本を読む、セミナーに参加するなど、自分自身で成長行動をとっている事も重要ですが、 あった上での話です。

施策の重要度や影響度によって「自走・自律したPDCA」「上司・同僚のフィードバックを受けながらのPDCA」を使い分けながら、ともに素早く実行する癖をつけて欲しいと思います。


PDCAが遅い理由その2は
【 Check(確認)のタームが、定例会議ベース 】

事業部の定例会議に参加していて大きく感じたのは、成果が出ていない担当者のPDCAは 「定例会議」や「面談」のタイミングに合わせている事が多いです。

つまり、1回の施策のPDCAが1週間以内に完了するものでも、 週1の定例会議があるなら、それまでに実施・検証して報告すれば良いとの勘違いです。

これは大きな間違いです。と言うかこの「マインドセット」でいたら成果出ません。 PDCAは、報告が目的では無く「成果を出す事が目的」です。

その結果の定点観測やフィードバックのために、定例会議や報告、面談があります。

改善方法は「最短のCheckポイントを設ける」

勿論実施する施策によって「効果検証に必要な期間」は異なります。
Pの段階で、またはDoをしながら「効果検証に必要な最小の期間」を確認してください。

そして、その期間に合わせてCheck(確認)ポイントを設定して、検証する癖をつけて欲しいです。 例えばモール内SEOで「結果が出るのに3時間」でわかるものがあったとします。

このPDCAは、本人がやる気があれば、1週間で10回以上回せますよね?
流石にずっと最小単位で回せとは言いませんが、少なくても「1日一回実施し、夕方に検証する。」 という単位にすれば、週1の定例会議でも「5回分のPDCA」の結果報告ができるはずです。

週に1回の定例会議に合わせて1回実施するか、5回実施するかで最終成果は大きく異なります。

成果を出す人は自然とこういうスピードを意識したマインドセットを持っています。
当事者意識でもありますね。

「頑張っています!」アピールではなく、結果を出してなんぼがプロフェッショナルマインドだと思います。

まとめ

繰り返しになりますが、PDCAは報告が目的ではなく「成果を出すための行動」です。

1)【プランに時間をかけ過ぎず、とにかくスピード感を持って実施する】
2)【効果検証のための、最短のチェックポイントを設定する】

更に言うと、目的意識を持って取り組むためにPlan策定時は「目的(KPI)」を明確に 定めて、そこを定点観測(効果検証)をしてください。

上記を特に意識して、PDCAを回して欲しいと思います。

必ず経験・成長・成果に繋がります。

あとがき

このフィードバックを全社に流した後に気が付いたことなのですが、更に言うと、PDCAが下手だなと感じる共通点に「ものさしが合ってない」がありました。

これも定例会議で割と頻繁に指摘していたのですが、色々な施策を同時に試しすぎていて、測定に期間がかかる上、どの施策がどこに効いたか結果的にわからない状態に陥っている場合が多い。

結果としてPDCAではなく「PD⇒PD⇒PD⇒PD」みたいな状態になっている。。

何かの効果検証をしたかったら変数のNは最小にして、そこだけ効果検証してください。的な事を多く指摘していました。

以上が、私が昨年自社のPDCAに対して感じた課題とフィードバック内容です。
PDCAの回し方は会社それぞれかと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。