【代表インタビュー】シー・コネクト創業秘話|失敗は許されない、まさに「背水の陣」でした
|
こんにちは!株式会社シー・コネクト採用担当の雫石です。
今回、シー・コネクトがどんな会社なのかを知ってもらうために、代表の嶽本に直接インタビューを行ってきました。
株式会社シー・コネクト起業に至るまでのストーリーをお届けしたいと思います。
ぜひ最後までお楽しみください!
「インク革命.COM」は、制作費2,000円でスタートした
当社の主力事業、「インク革命」立ち上げに至るまでの経緯を教えてください
そうですね。
起業の直前は上海で働いており、中国から帰国後、先ず2009年の1月~2月にスタートさせる事業の検討に入りました。
私は10代の頃から起業を視野にいれていたため、それまでにもビジネスモデルは沢山考えていました。
創業時も特定の事業をやるために独立するのではなく、独立のタイミングを決めてから事業内容の検討に入った流れです。
沢山検討した中で、事業計画書まで策定した事業は5つあり、その中から「インク革命.COM」を最初の事業としてスタートさせることを決めました。
EC市場でインク事業をやると決めた経緯や戦略について話そうとすると長くなるので割愛しますが、シンプルにお伝えすると「スピーディーな黒字化」と「将来的なスケーラビリティ」の両軸が臨めると考えたこと、そしてなによりインク事業が一番自分をワクワクさせてくれたからです。
子どもの頃からの夢であった「起業」ですが、メンバーは私一人で、資金は80万しかありませんでした。
数か月前に長男が生まれ、妻と0歳の息子を抱えるなかでの挑戦は、私にとってはまさに「背水の陣」でした。
なんでそんな中で起業したのか。という理由も話すと長くなるので割愛します笑
なかなかにハードな状況からのスタートだとお見受けしました。そのなかで特に苦労されたことは何ですか?
手元のお金をほぼ全て創業資金に注ぎ込み、生活費も殆ど残っていなかったので、創業から1~2ヶ月で自分の給与を取った上での黒字化が必須でした。
更に、創業資金の大半が商品在庫となるため、事業構築で外注できる費用はほぼ無いに等しい状況です。
・圧倒的短期間での黒字化
・創業資金の大半が在庫。外注できる資金はほぼ0円
と普通に考えてもかなり厳しい状況でのスタートでした。
そのため、取引先・取扱商品・生産工場の選定や販売方法の検討、初期のマーケティング等、「本当にこれで良いのか?」と不安になりながらも、全て一人でスピーディーに意思決定し実行に移していきました。
そんな大変な中でも、販売方法をスタートが比較的容易な楽天などのECモールへの出店ではなく「独自ドメインでの自社サイト」とあえて難易度が高い手法にしたのは、ナレッジや資産が手元に残ること、将来的なスケーラビリティにも対応可能だと考えたからです。
サーバー・ドメインの選定から設定、ベースとなるオープンソースシステムの選定、システムのカスタマイズ、ロゴ作成、商品撮影、サイトページデザインや商品登録等、普通はチームで行っていくようなサイト制作業務も、経費節約のため全て自分で行いました。
サイト構築にかけた経費はサーバー代とドメイン代の約2,000円程度。
そうです。実は「インク革命.COM」は、たったの2,000円で制作しスタートしたのです。
ただ、そんな調子で昼夜を問わず事業構築・サイト制作に奮闘していたため、どうやら自分で考えるより遥かに精神的・肉体的に負荷がかかっていたようで、途中体調を崩し入院するハプニングもありました。
そんな苦労もあり、やっとの想いで2009年4月のリリース日を迎えることが出来ました。
圧倒的な低予算での事業スタートですね。スタートしてから事業は順調に成長したのですか?
最初に苦労したのは集客です。
独自ドメインのサイトは砂漠にお店を開くようなもの。集客のためには広告運用を含めたWebマーケティングが必要不可欠でした。
勿論委託する資金は無いので実施するのは自分自身となります。
ただ、初めてのWebマーケではありましたが、Webの広告代理店ですらあまり高いレベルではない時代だったため「こうすれば伸びる」「勝てる」と言う戦略と自信はありました。
結果的に初期のCPAは200円とかで、今では考えられない位の顧客獲得コストです。
マーケティングでの勝ちパターンが1~2週間で確立できたため、すぐ事業は順調に推移していきました。
2ヶ月目には大きく黒字化し、目標を達成しました。
今後も自分たちをワクワクさせてくれるような事業生み出し、育てていきたい
当社事業が2000円でスタートしたという事実と、2ヵ月目での黒字化には本当に驚きです!当時も現在と同様に運営は内製化されていたんですよね?
そうですね。
事業スタート直後は、先ほどあげたWebマーケティングはもちろん、SEOを意識したサイト構築や商品登録、お客様対応、受注処理、ピッキング・梱包などの出荷作業、メーカー対応等全て1人で行っていました。
また、出荷費用を抑えるため、物流会社と交渉し、発送商品を持ち込みすることで配送料を安くしてもらえるように取り付けてましたので、当時は出荷準備が整った商品を、自転車で担いで運び、配送会社へ持ち込んでいました。
サンタの様に大きな荷物を抱え、携帯に転送されてきたお客様のお問合せに対応しながら自転車を漕ぐのは、今思い返しても大変な作業でした笑
コストを抑えるためもあり、当時はできる限り全てを内製するしか無かったというのが本当のところかもしれません笑
ただ、こういった一つ一つの業務を自分自身で実施したことで経験・知見、重要なポイントの理解が深まり、内製化体制の礎ができたのだと思っています。
例えばインク革命の物流は、地域によってはAmazonさんより早いです。日本の1/3の地域に当日の注文を当日中に届けることもできます。
販売カート、業務基幹システム、物流倉庫システム、物流業務のすべてが内製で、
その全てを繋げ全体設計をしているからこそできる、当社ならではの圧倒的な強みとなっています。
その後も事業は順調に推移し、立ち上げから5か月後の2009年8月27日、法人登記を行い「株式会社シー・コネクト」はスタートしました。
最後に今後の意気込みを教えてください!
現在では展開している事業も増え、一緒に働く仲間も増え、創業時からは考えられないくらい恵まれた環境におります。
そんな環境で仕事ができることに感謝しながら、今後も創業初期の気持ちを忘れずに、自分たちをワクワクさせてくれるような事業生み出し、育てていきたいなと思っています。
ありがとうございました!
お話を通して、現在でも様々な部門を内製化していることの意義を再認識するとともに、今後の事業展開によりワクワクしています。
ご興味を持っていただいた方は、ぜひ一緒にさまざまなことに挑戦し、成長していきましょう!