「ごはん採用やってます。」【株式会社NEXWAY丸尾拓也さん】にインタビュー
|気になるあの人に突撃インタビュー
vol.3 株式会社ネクスウェイ 人財開発室丸尾拓也さん
シー・コネクト 広報担当が【今気になるあの人に突撃インタビューに行く企画、第3弾 】
最高のプラットフォームで情報を届け、ひとに響くコミュニケーションスタイルを創造する、株式会社ネクスウェイ人財開発室の丸尾さんに会いに行ってきました。
丸尾さんは人財開発室の方なので、今回は人事のお仕事について中心にお話を聞いていきたいと思います。
エントリーシート、説明会、面接なしの採用
丸尾さんは普段人事を担当されていると思いますが、ネクスウェイさんではどんな風に採用活動をされているんですか?
はい。まず、うちでは、エントリーシート、説明会、面接、全部やっていません。
えっ?説明会も面接もですか??じゃあどうやって選考・採用なさってるんですか??
ごはん食べに行ってます。
ごはん???ごはんですか。
はい、ごはん食べに行きます、学生と。今のありきたりな就職活動の仕組みでは真に迫った学生のありのままの姿を見極めること、もしくは自社で活躍できるか、の評価って難しいと思っていまして。もっと言えばそもそも、人の評価ってすごい難しいじゃないですか。どんなに客観的な評価項目を設けても、評価者は人、ですからね。凡そ主観的、誤解を恐れずに言えば好みが反映されない方が珍しいんじゃないかと。たとえば複数人で採用活動していると、目の前の学生の評価(印象)も人それぞれですし、評価項目そのものの言葉の捉え方もそれぞれで、完全に同じものにするって難しいですし。だったら思いきって主観で確かめ合う採用活動の方がいいのではないか、と。その中でごはん採用が生まれました。
うーん、なるほど。
それから、採用のときって、会社が学生を選ぶだけじゃなくてやっぱり学生も会社を選ぶべきだと思うんですよね。それでうちは、ごはん採用、相性採用っていうのを取り入れてみようと思いまして。
相性採用ですか、おもしろそうですね。具体的にはどういうふうにしてるんですか?
わかりやすいものでいうと、たとえば金曜の夜に会社にきてもらって、1時間くらい話をする。それでその話が終わったあと、じゃあこのあと飲みに行く?っていう流れを作って、あともう2時間飲みながら話をしたいって思えるかどうか、とかですね。お互いにもっとこの人と話したいって思えるかどうか、深く知りたいと思えるかどうか。より合うかどうか。実際に飲むかどうかは別として、そこが採用活動、就職活動の本質だと思うんです。その方が選んで選ばれる理由が明らかだと思うんです。だって嫌じゃないですか、友達でもなんでも、合わない人に何回も会ったり話を聞いたりするのって。さらに言えばご飯を一緒に食べるなんてもっと苦痛ですよね。でも相性が合うなら何時間だって一緒にいれたりしますよね。そういう活動を行っていければ、学生も理由が分からず落とされたり、手応えなく選考通過していたりなんてないと思ったんです。
たしかに。合う合わないは本当にすごく重要なことですもんね。そういう風に選んだり選ばれたりしていたら就職活動の失敗も少なくなる気がします。
ちなみにそのごはんに行く学生とはどうやって知り合うんですか??
採用イベントだったり、学生間の紹介だったりとかが多いですね。ネクスウェイは世の中に広く名前を出している会社ではないですが、学生たちは、知る人ぞ知る会社、だったり、会いにいける人事、って言ってくれてたりします。本当にありがたい話です。あ、ちなみにコレ宣伝なんですけどFacebookにNEXWAY新卒採用コミュニケーションページというのがあります。そこからメッセージをくれる学生もいますね。
そうなんですね。いいなあ、でもごはん採用、楽しそうですね!
めっちゃ楽しいですよ!ただごはん採用のおかげで僕もだいぶ太ってきました。とは言え今年はさらに体重が増える予感しかしないのですが・・・なんとランチも絶賛募集中です。クロワッサン食べながら、カプチーノでも飲んで一緒にお話しましょ、という事でネーミングは「クロワッサンミーティング」です。(笑)でも学生にはそういった面白イベントがある、ではなくて、イベントを通して学生には企業の外側のさらっと見えるところだけでなく、内側の“ホント”のところを見てもらいたいと思っています。
たしかに、いくらおもしろい選考でもおもしろいだけだと本質とは違ってきてしまいますもんね。
そうなんです。こういうごはん採用やクロワッサンミーティングも、しかけやネタとして一発屋的にやっていくのではなくて、採用のしくみとして会社に残るものをしっかり考えながらやっていきたいと思っています。まだまだ手さぐりな状態ですけどね。
これからますます楽しみですね。
人事という仕事の魅力
ところで、丸尾さんは真正面から人事の仕事に向き合っているという感じがしますが、そんな丸尾さんが思う人事の仕事の魅力はなんですか?
はい。学生だけに限らず、ですが、人には皆魅力があると思うんです。昔はそう思えなかったんですけどね。(笑)ホント当たり前の事なんですけど、人って生きてきた環境や手に取った選択によって皆それぞれに人生が違うんですよね。だからいろんな魅力やストーリーに出会えるのがいいですね。僕自身刺激にもなりますし、学生たちと関わっていくなかで、彼・彼女たちから与えてもらえるものってすごくたくさんあります。結局価値観って、対峙したものの中から足したり引いたり、掛けたり、割ったりして、そんな風に形成されるものだと思っています。僕はそういう対峙する機会に多く出会えますから、ラッキーですしそれが仕事の魅力ですね。
なるほど。そうですよね。たいへんだと思いますが、人と関わる仕事だからこそ得られるものもきっと大きいですよね。
それではここで、人事担当の丸尾さんから、就職活動中の学生さんたちになにかメッセージがあればいただきたいです。
正解を求める人ではなく、正解をつくれる人になってほしい
今まで過ごした環境や手に取った選択は、信じていいと思うんですけど、教育とか、常識みたいな与えられたものは、疑ってみていいと思います。逆に、じゃないと苦労するかもしれないなあ・・。今まではきっと目の前の答案用紙に、◯をつける人がいて、◯をつけるに十分な理由があって、◯をつけてもらう必要にも迫られる、そんな世界だったことが多いと思うんです。だけどこれから社会に出るみんなには『オトナが答えをもっている』と思わないでほしいんです。そうじゃなくて、自身にとっての答えを見つけられる人になってほしい。これからの世の中正解ってないと思うから、自分の信じるその道を正解にしていってほしいと思います。
なるほど・・。私もちょうど去年就職活動をしていたのですごく心に迫るものがあります。
では、最後に最近気になっていることがなにかあれば教えてください。
始発駅っていいよね
あ、気になってることはね、 僕の住んでる駅ってなぜか始発駅なんですよ、別に終点駅だとか車庫がある訳じゃないんですけどね。だからいつも座って出勤できるんですけど、ほかの駅から乗ってきている人って皆全然座れないじゃないですか、だからこれなんでだろうと思って。ダイヤ設計とか、車庫があるからとか、コスト効率良くとか理由は諸々あるんでしょうけど、いろんな駅を始発駅にしてみたらいいと思うんですけどね。始発駅に住んでる僕らだけがいつも座れて、ほかの駅に住んでる人は座れないですからね。朝だけでもほかの駅も始発駅にしたら皆座れるし、ラッシュも和らぐのにな、と思ってこれ気になってますね。
終点じゃないのに始発駅になる駅ってあるんですね!わたしも実は始発駅に住んでるんですけど、単にラッキーってだけ思ってました。丸尾さんみたいに考えたことなかったですね。
まあこれ全然たいしたことじゃないですけどね、強いて気になることっていうとこれくらいですかね。
そうですね。たしかにいまの話にはちょっと興味あるひとが少なかったかもしれないですが、丸尾さん、このたびはいろいろと貴重なお話を聞かせていただきましてありがとうございました。
◆おまけ◇
【丸尾さんのおすすめのお店】
IKEAのホットドック屋さん
※平均予算150円
ホットドックだけだと100円!ドリンクバーとセットでも150円で食べられます。今なら期間限定でチリドックも食べられます!
【取材協力】
株式会社ネクスウェイ
人財開発室 丸尾拓也様